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時間は9時を過ぎていた。


「あ〜っ、もう僕、
帰らなきゃ…

ごちそうさまでしたぁ♪」

2時間前に比べて
そうちゃんの顔は赤くなっている。


(酔っ払ってるよ…。)



上着を着ながら玄関に向かうそうちゃんの後を
家族3人ついていく。



「帰っちゃうのー?奏祐くん。
またいつでも遊びに来てくれると嬉しいわー」


「そうだぞ〜♪奏祐くんは家族同然なんだから。ヒック」


「えーいいんですかぁ?♪
じゃあまた来ま〜す♪


お邪魔しましたぁ〜♪」


靴を履き終えたそうちゃんが
玄関のドアを開けた時、
お母さんに後ろから押された。