7時過ぎた頃、

ピーポーンという音と同時に
リビングのモニターに
そうちゃんの姿が映る。


(メガネ取ってるし。)


「は〜い!」

ガチャ


「おじゃましま〜す…♪」


「い"、いらしゃい。」


さっきのあの一言を思い出して
そうちゃんを睨んでいると、
あたしの後ろからお母さんが顔を出した。



「あら〜っ!奏祐くん!
久しぶりね。
こんなに立派になって〜…

ほらっ、あがってあがって♪」


「おばさん!お久しぶりですね。」



そうちゃんは黒い革靴を脱ぎ、
うちへと入った。