気が付くとすでにあたし達は
教室の前まで来ていた。


教室には誰もおらず、
教卓の上に問題集を置き
帰り支度をする。



「ねぇ、そうちゃん。
今日うちにご飯食べに来ない?

お母さん達も絶対喜ぶと思うし♪」



ポケットに手をつっこみ
前の教卓にもたれかかっているそうちゃんは、
目を丸くしていた。