「なに、忘れたのか?」


先生を見ると
黒ブチメガネを外し、
長い前髪を右手でかきあげていた。

今までと違った
少しイジワルそうな顔で。


「え、あ、…え?」


きれいな二重、
顔立ちは芸能人のように整っている。


どこかで見覚えのある顔。


イチ…カワ…



「もしかして…、



そうちゃん…!?」