「あ、あの〜市川先生っ。」


キイっと椅子が回り
先生がこっちを見た。


「あっ…あぁ、問題集ね。

職員室の隣の部屋にあるんだ。
ついてきてもらえる?」



さっきよりも近くで見る先生に
胸がドキドキする。


「はいっ。」

(ほんとにモサモサだ…。

ヤバいっ!沙織の言う通り、あたしのタイプ!?)




先に歩く先生の後ろ姿を見ながら
そんな事を考えた。