「それだけじゃないでしょ。

市川センセイに近づきたくて♪

も理由でしょー!」


「ま、まぁそれもだけど♪」


「はぁ…もうみなみは…。

なんでそう…
ああいうモサモサってした人好きなのかなぁ〜。」


沙織のジュースの紙パックは
底の三角を広げられ、
徐々にペッタンコになっていく。


「顔はハッキリ見えてないし…
もしかしたらイケメンかもよ?♪」


「そんなギャップあたしはほしくないね〜。

放課後、悪いけど…バイト入ってるからさき帰るわ。ごめんね?」


「そっか、分かった。」



次の授業のチャイムが鳴った。