せっかく心配してくれたのに、無愛想に見えちゃったかな……。


ぼそりとしか言葉を返せなかった自分が、改めて不器用だと思える。


「よかったぁ。おねえちゃんもお胸が苦しくなる病気?」


なのにその女の子は、花が咲いたように笑う。


ましてや、私の顔を見上げ、無邪気で大きな瞳に、私を目一杯映し出したのだ。


私はたじろぎそうになりながら、微かに頷いた。


「あのね、のんもね、喘息なの。同じだね、おねえちゃん」


女の子はにっこりと笑顔を見せる。


それはそれは、眩しい太陽のように――。