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やっとベッドに横になり、真っ白な天井を見て大きく息を吐きだした。


もう見ることはないと決意したくせに、また私はここにいる。


また、ここに戻ってくることができたのだ。


籠の中ではなく、私のあるべき場所へ。


ふかふかのベッドにしずめた身体が、ふわりと軽い。


こんなにも心地よかったなんて、今まで私は気付けもしなかった。


これもいつも手を掛けてくれるお母さんのおかげ。


私は嫌なことばかりに目を向けて、他のものを見ようとしていなかったのかもしれない。


最初から、私の居場所はここにしっかりとあったのだ。