もどかしいことこの上ない。
利き手ではない左手で、私がしてきた努力など雑作もなくひねり潰してしまうのだから。
「こんなに頑張って何になるの!身体のことを考えなさい!」
お母さんの怒鳴り声が私の鼓膜を大きく震わせた。
眉をよせ、声を震わせるお母さんを見ながら、下唇を噛み締めて苛立ちをなんとか抑えようと試みる。
自分でも何でこんなに苛立つのか不思議だ。
私はまだ、お母さんが一番の理解者だと信じたいのだろうか……。
「お母さんは知ってるでしょ?私が元気な人たちに負けたくない一心で踏張ってること。それだけのために頑張ってきたの、お母さんが一番わかってくれてるでしょ――」