私を守ってきた仮面は脆い。


仮面が崩れてここにいるのは、一番大嫌いな私。


何もできない弱い私。


「だから、やめてよ……。これ以上、誰かのお荷物にはなりたくないのっ――」


私は声を上げて泣きじゃくりながら、両手でぐしゃぐしゃに濡れた顔を覆った。


今の私は、酷く惨めで、みっともなくて、かっこ悪い……。


たけどそれが、こんなボロボロな私になっても忘れられない願い。


これだけは、絶対に忘れてはいけないの。


お母さんの自由を既に犠牲にしてる私は、忘れるわけにはいかない。


私は誰かの、お荷物にしかなれない人間だということを――。