その糸を張ることで、私は踏張って生きてこられた。


そのためなら何でもする。


どんなにさみしい人と言われても構わない。


この世界を、この身体を一生憎む。


もし神様がいるなら、一生をかけて恨んでやる。


私にとっては、そんなことちっとも辛くない。


心の奥で全てを憎んでも、何でもないような顔した自分を演じるの。


でも、これ以上誰かに心に踏み込まれるのだけは、耐えられない。


私が私でなくなる……。


それが私の一番こわいこと。


だから、今日で私は終わりにする――。


「もう二度と関わらないで。さよなら」