「名前?」

「そう。一週間もいるのにキミって呼び続けるのもなんか嫌だし」

「名前は特にありません。識別用の番号ならありますが」

「まぁそれでいいや。教えてよ」

「18桁ありますが」

「呼びにくっ!」




思わず激しく突っ込むと。






「……じゃあ、つけて下さい。名前」




そう言って、彼女は初めてクスッと笑った。