「…おーい」
屋上へ行くとイケメンがいた
「…ゆき子おいで」
ウチは名前を呼ばれるのがくすぐったくて
耳を塞いだ
「…何で塞ぐの」
「何か分からんけどくすぐったいねん」
するとイケメンはウチを抱きしめた
「な、なによ」
「…名前で呼んで
じゃなきゃ離さない」
「えー!」
そんな…
「…名前なんやったっけ」
するとイケメンはウチを悲しそうに見た
「そんな顔せんといてよ!
…本当に分からへん」
するとイケメンはウチの耳元で
「怜也って呼んで」
と囁いた
「…あ、うう…」
「何その声」
もう嫌や
「…ウチだけ緊張してるもん」
するとイケメン…怜也君はこういった
「俺は今、ゆき子と入れて幸せだよ」