薄気味悪い、廃校とも病院ともつかない暗い場所。 私はそこの患者のようでした。 ベッドの上で回診を待っていると、隣の部屋から悲鳴が聞こえました。 気になって、私は壁にあった小さな穴から隣を覗いたんです。 そうしたら、鬼の面をつけた私の担当医が、別の医師に刀を突き立てていました。 医師にはもう、息がありませんでした。 私が唾を飲んだ瞬間、担当医が此方を振り返ったのです。