鬼の面をつけた担当医が現れて、小崎くんの背中に刀を突き立てたのです。 真っ赤な鮮血が、私の顔を汚しました。 訳も分からず呆然としている私に、担当医が言いました。 次はコイツが鬼だ、さぁ逃げろ、次はお前の番だ──と。 私は立ち上がると、裸のまま病室を飛び出しました。