奏の部活は
月がたつにつれて
忙しくなっていった。


奏は悪いからと言って
一緒に帰ることを
断ってきた。

メールをすると寝ていることがほとんどで、返信がくるのもまれになった。

野球の応援に行っても
周りの冷やかしがあって
なにもしゃべれなく
ただ野球場の片隅から
小さい奏に
「頑張れ」と声をかけることしかできなかった。