自転車をおいて
教室までの道を走った。


少し歩いたところで
私は足を止めた。



前を歩く男子中学生。
野球のバッグを背負い
坊主が少し伸びたような髪。


一目見てわかってしまう。



それは昨日別れた高野奏。
私のいわゆる元カレだ。