奏は5組だった。 自分の名前を探すのは 遅かったけど 奏の名前は驚くほど早く 見つけれた。 チャイムがなった。 もう遅刻確定。 どうせ遅刻してしまうのならばここである程度泣いて教室に入りたい。 そう思うと涙は流れてきた。 しゃがみこんで 顔を伏せた。 現実から 逃げるように。