楓に渡されたワイシャツを着て俺は思った。

「おーい、晴、着替えたかぁ?」
「うぁっ?!ちょ、ちょっと待って!!」


…肝心のズボンが無いと言う事を。


「あ?何て?聞こえねー…!!」
と言いながら入ってきた楓。

「うわぁあああっ?!?ちょっ、待てって…!!」
でももう中に入って俺の目の前に居るわけで泣

「晴…その格好…」
「言うなっ…馬鹿…」

俺の今の格好はと言うと、予想通りかなり大きかった楓のワイシャツに脱げなかったスカート。

しかもシャツが大きいから裾でスカートが隠れてしまってかなりエロい感じの格好だ。

嫌、まぁ俺男だからエロくは…無いんだけどさ!


「あんま見んなよっ!こんな…気持ち悪ぃ格好…」

黙ったまんまの楓を見上げる。
それと同時に引き寄せられる体。


『…へ?』

「…晴」
『俺…今…これって…』

「お前、
マジヤベーわ…」


『楓に…抱きしめられてる…?』



ポケッとしている俺の意識を戻したのは、
あいていた後ろの扉の所に立っていたーーーー


蓮だった。