【蓮side】

今俺の目の前に居るのは
顔を真っ赤にして今にも泣き出しそうな可愛い女の子。


…に見える晴。


意地悪と言ったが実際はさせたかっただけだ。

制服(女の子用)のコスプレ。


コスプレ効果は抜群すぎるくらいで、正直俺も驚いている位だ。


そこらへんの女子何かより断然可愛い!!


「蓮、これ、もっ、やっ…」

俯きながら今にも消え入りそうな声で晴が呟いた。
が、俺はあえてスルー。


「ほら、晴、鏡見てみろよ?スッゲー似合ってんぞ…?」
少し甘めの低重音で囁くと、ピクリと身体を震わせた晴。

これはマジで…たまんねぇ。


スルリと制服の下から手を入れる。

相変わらず細い腰。少しでも乱暴に扱うと壊れてしまいそうな程に細い。

『…マジで女みてぇ…』

そんな事を思って力を抜いた瞬間ーーー

「うわっ!?」

バッと俺の腕を振り払って全速力で逃げて行った晴。
『…そんなにはずかしがんなくても良いのに。』

はぁっと軽くため息をついてからベットに軽く腰掛け、晴が飲み残したカフェオレを一気に飲み干す。



ほんとに晴には驚かされてばかりだ。

自分の可愛さに気付いてなかったり、鈍感すぎるだろっていうくらい鈍感だったり、優しすぎたり…。



『だけどそこがまた、愛おしいんだよなぁ…』



立ち上がり、晴が出て行った扉のドアノブに手をかける。



さてと、晴をまた迎えに行くか。







【蓮side END】