「は?」

意味が分からず聞き返す。

「へぇー…自分ではわかんないんだっ」
そう言ってまたクスクスと笑う蓮。

な、何だよコイツ…

「まぁ、そっか。晴は無自覚天然バカだもんな」

サラッと俺の髪の毛に指を絡めてくる。

「俺は無自覚でも天然でもバカでもねーよ、バカ」
「いーや、バカ」

即答で返された返事。

流石に俺もムカついた。

髪に絡めていた蓮の手をパシリと叩き落す。

「意味わかんねーよ、今の蓮(お前)っーーー!」

蓮の方を見る。
叩き落とされた手をジッと見つめている蓮。


その手を見つめていた視線はゆっくりとこちらに移される。


感情の無い冷たい目。



蓮が手に持っていたカフェオレをベットのわきにある机に置いたーーー
瞬間ギシリ鳴るベット。


聞こえたのは蓮の答えじゃなくて…








「んっ…!!」




俺の鼻から抜ける様な甘い喘ぎ声。