「俺さ、かっこ悪りぃよなぁ(笑)」

屋上の地面を見つめている俺とは反対に、空を見ながら龍也がポツリと呟いた。

「何が?お前はかっこいいだろぉ!」
少なくとも貧弱な体をしている俺よりは断然体型も良いし、
顔だって女子にもてそうな顔してるし…

「だって、さっきから晴に言ってる事矛盾しまくってんだもん。
それに、何かガキみたいな事ばっか。」

「…そうか?」

「そうだよ(笑)晴と蓮様の事、応援するって言ったくせに、今はもう牽制はるのはやめて晴と本気で付き合いたいとか言ってる。」

付き合う…


「それはどっちの意味で…?」

「…キスとか平気でするような関係と言う意味でっ」


つまりはーーーー

「恋愛的に、かぁ…」

「うん。」


知らなかった。

龍也とは何度かキスはしたけれど、事故だと思っていたし、バカだと思うかもしれないが遊びだとさえ思っていた。

それがまさか…

「好きだった、かぁ…」