「龍也っ…!!!!」
席につこうとする龍也を呼び止めた。
急に大きな声を出して呼び止めた俺を少し不思議そうな目で見てから「どうした?」と言ってこちらへやって来てくれる龍也。
「あの、俺…」
言え。
「その…」
言うんだ、俺っ…!!!!
「龍也(お前)を傷付けてる…し、これからも絶対傷付ける…」
「…うん」
「でも…友達で居てくれるかっ…??」
“トモダチ”
そんな言葉を使う俺は本当に卑怯な奴だ。
「もちろんだろっ?」
やっぱり龍也はわかってくれーーー
「ーーーっ!!龍…也…」
「俺はどんな晴でも大好きだからなっ…(笑)」
じゃあ…じゃあお前、
なんで今そんなに悲しそうな顔して言うんだよっ…。
何でお前、今にも泣き出しそうな顔してんだよっ…!!
「何でっーーー「晴っ!!」」
俺が言葉を発しようとしたが、龍也が俺の名前を呼び俺の声を遮る。
「俺はーーー…
もう牽制をはるのはやめる。」
…え?
「牽制って…何のだよ…?」
「もう仮なんて言わない。」
「…へ?」
「これからは」
「本気で晴と付き合いたい。」