俺の心臓が激しく動き出す。

咄嗟に出た言葉はーーー

「いや、戻ってねぇよ…?」


言った後に後悔の波が押し寄せてくる。
『俺、今1番最低な方法とろうとしてる…』

罪悪感でいっぱいの俺をよそに、龍也はホッとした表情で俺を見つめた。


「…良かった。」

「え?」

「あ、いや、何でもっ!!…早く戻れたら良いのになっ」

「お、おぅ…」


優しく笑う龍也を見て泣きそうになった。


俺、どうすれば良いんだろう…