「あれ?もしかして気付いて無かった?」

嘲笑う様にそう言った蓮。



気付くも何も…


「俺は嫉妬したんじゃなくて、させたかっーーー…!!」

口にしてハッとした。

俺は“何で”蓮(こいつ)に嫉妬させたかったんだ…??

嫉妬させたいと思い出したのは蓮が俺を全く相手にしなくなってから…
胸が苦しくなるあの症状があらわれたのもいつも蓮が他の女と話しているのを見た時ーーー…



そうか。


俺は…






「ーーーっ!!///」



この気持ちに気付いた俺の顔は一気に赤く色付く。


「ようやく気づいたか?」

ふっと微笑む蓮。

「お前が、俺に嫉妬してたってことっ」
「ーーーーっ!!!!!!」