何も言わない蓮にじれったくなってソファに向かって一歩を踏み出した時ーーーー…
「やっ…!?んっ!!」
急に唇が塞がれる。
「ぁ…んっ、んっ!やっ…んぅっ!!」
嫌だと言っても蓮のキスは全く止まない。
辺りはシンとして、聞こえるのはいやらしい水音だけ。
チュクーーー…と音をたてて唇が離れた。
「はっ…はぁ…な、何だよ急にっ…」
「お前、俺に嫉妬した?」
「はっ!?」
嫉妬?
…嫉妬なんか別に…
「してねー…」
答えると蓮は「ふーん」と言ってからこう返した。
「なら龍也(あいつ)と付き合って俺を嫉妬させようとした、って事はねーよな??」
「ーーーっ!!!!」
なんで知って…
「図星?(笑)つかそれって嫉妬何じゃねーの?」
「違うっ!!!」
俺はただ蓮を嫉妬させたかっただけで、
俺は蓮に嫉妬何か…
嫉妬??