辺りは授業中の為、生徒は当たり前に1人も居らず、
俺たちの間にはただただ気まずい空気だけが流れる訳で…泣
「…れ、蓮様…」
「…」
「俺、トイレに行きたいんですけど?」
「…なら生徒会室のトイレに行け。」
「は?だって直ぐそこに…」
「ーーーっだあーっ!!!!くそっ!
何なんだよあいつ!!」
ようを足した俺は手を洗いながら1人叫ぶ。
結局あの後連れて来られたし…
最近の蓮は本当によく分からない。
めちゃめちゃ優しかったと思えば急に冷たくなったり、
呼び捨てかと思えば今日は君付けだし…
そんな事を考えては、胸がまた苦しくなる。
『何だ…この気持ちは…』
はぁ、とため息をついてから蓮の居る部屋へと足を進めた。
扉を開けた途端、ソファに腰掛けていた蓮が立ち上がった。
そのまま俺の方へと歩み寄ってくる。
そしてとうとう俺の前へ。
それなのに突っ立っているだけで何も言わない。