「お、俺今…龍也と付き合ってるから…」

「ーーー!!!」

あからさまに驚いた、と言う顔をしている蓮をチラリと見てから
龍也のもとへ走り寄っていく。

「え、ちょ…晴っ…?」

「行こっ、龍也!!」

蓮と同じように呆気にとられてぽけっとしている龍也の腕を掴む。

「じゃ、またっ!」


そういってダッシュで走り去る。


チラリと後ろを振り返ると、未だ状況を読み込めていない蓮が1人ーーーポツンと立っていた。






誰もいない旧校舎に着いた時、龍也が息をきらしながら俺の肩をガッと掴んで、ギュッと抱き締めた。


「えっ、龍也っ!?どうしっ「ちょっと黙って…」」