「嫌、別にっ…」

そう言いながらも「くくっ」と笑っている蓮。

「別にって感じじゃねーじゃねーかよぉ!!!」

「可愛いなぁっと思った(笑)」

「なっ!!///」

あまりにも唐突に言うもんだから、俺の顔は一気に赤く染まる。

「可愛くねーよ…」

ずっと見ていた蓮から視線を外す。

「嫌、ほんとに可愛い…」

「だからーーーっ!!!!!!」


“可愛くねーっつってんだろっ!”


その言葉は一瞬にしてかき消された。

そのワケは…


頭に置かれた蓮の手。



こんな事は日常茶飯事だったはずなのに、
久々感じた蓮の存在に胸が高鳴る。


『ヤベェ…何かっ、嬉しい…』

そのまま黙って頭をグシャグシャにいじくられる。


「ゔーっ…」

「…その顔、そそるな…」

「へ?」

「んにゃ、なんでも、ねーっ!」

「わっ!!!」

グイッと抱き寄せられる体。

「は?」

…を、全力で突き返した俺。



何故かって?

それはーーー…