「…何?」

平然とした目で俺を見つめてくる蓮。


その態度に再び胸が締め付けられる。

『クッソ…』

唇をキュッとつむんでからキッと上を向く。

「お前…俺の事嫌いなのかよっ…?」」

一呼吸おいてからそう言った。

「勝手に俺の事夢中にさせといて…飽きたら捨てんのか?」


未だ蓮は答えない。

「なぁ、おいっ、蓮っ!答えろよっ…」

それでもまだ答えようとしない蓮に痺れをきらした俺は動いた。

俺よりもかなり背が高い蓮に背伸びして軽くキスをする。

「俺っ、お前の事嫌いだけど…結構好きだからさ…
他所の女なんかと遊ぶなよっ!」

少し恥ずかしくなってしたを向く。


と、頭上から聞こえた「クスリ」と言う笑い声。

それに反応した俺は即座に顔をあげる。

みると視界に入ったのは口元を手で抑えながら
かなり笑っている様子の蓮。


「なっ、なんだよっ!」