『む…無視??』


龍也は何も聞こえてない様な顔で靴箱のところへ
入って行った。



「ーーーっ…!!」

急いであいつのところへ向かう。


靴を履き替えている龍也が居た。


「ーーー龍也っ!!!!!」

「!!!!!」

名前を呼ぶと、かなり驚いている龍也。


「お前なぁ…」

肩を掴む。


が、



「え…?」

振り払われる手。


「な、何だよ…」

唖然とする俺に一言。


「…悪りぃ」


そう言ってスタスタと歩き出す。


…は?


ちょっと待って、わけわかんねぇ…



「龍也っ!!」

もう一度龍也を追って肩を掴む。



「お前っ…何なんだよ!
俺とのキスがそんなに苦痛だったってか?
悪かったな!!俺の不注意でキス何かしちまって!!
けど…謝りにきたのにその態度はねぇだろぉ…」


うぁ…何か語尾震えてきたっ…


「…ごめん。違うんだ。俺、お前とのキスが嫌で避けたんじゃなくて…」


え…?




「キスして、お前の顔みたら何かヤバくなりそうだったから
避けてたんだよ…」







へ?






「何で…?」



「それは言えない。」



「じゃあキスが嫌だった訳じゃ…」



「無いな(笑)」



「じゃあ…もし、今しろって言ったら出来るくらい??」



って、俺は何を言ってんだかっ…て、





「えっ…?」