それは昨日の話にさかのぼります。





「はぁあ!?三種目!!」

「びっくりしたぁ~っ…急に大声だすなよぉ…」

体育大会の話をしていた時、珍しく突然大声を出した蓮。

マジびっくりしたぁ~…

「三種目も出んのか?」

「お前会長なんだから知ってんだろー…。
つか、俺だって三種目とか嫌だよ。」

蓮の出してくれた俺の大好きな甘いカフェオレを一口すする。

『うめぇ~っ…』

「ダメだ。」

「へ?」

カフェオレの美味さに浸っていた俺は何も聞いていなかった。

「悪りぃ、今何「だ・め・だ」」


「…何が」

「お前は一種目出れば十分だろ。」


まぁーた始まったよ(泣)
蓮(こいつ)の我儘が。

「あのなぁ~…ルールは守らなきゃダメに決まってんだろぉ?」

「なら俺がルールを変える。」

「…却下」

「はぁ?何でだよ。」

「蓮ってほんっと、何もわかってねぇーよなぁ~。」

俺がうかつに口を滑らせて言ってしまったこの発言に、蓮が大きく反応した。


「…わかって無いのはお前だ。」

「…へ??」