その声を聞いて俺はハッとした。
「あれ…?龍也…??」
「あっ、おっ、おぅっ!俺だ俺!龍也!!
学校行こうと思ったら、お前の部屋からすげー物音聞こえてさ、
鍵空いてたから勝手に上がらせてもらって来てみたら…
お前、ぶっ倒れてるし、熱あるしでビビった!」
なんだ…俺はてっきり蓮が来てくれてたのかと…
って、何期待してたんだよ俺っ!!
「…晴?聞いてんのか~っ??」
「あっ、おぅっ!聞いてた!」
龍也に話しかけられて我にかえる。
「ありがとなっ、龍也!助かった…」
俺は満面の笑みで礼を言う。
「…いーって。ほら、飯食えよ!
あっ…気分悪かったら無理しなくてイイからな!」
何だ?
「なぁ…龍也?」
差し出されたお粥を口に運びながら
今ふと感じた違和感を龍也に聞く。
「何でさっきから目ぇ合わせねーの…?」