『やべぇ…頭いてぇ(泣)』

昨日ろくに布団を被らず眠ってしまった俺は、
見事なくらいに風邪をひいた。


…ピピッ


なり終わった体温計を確認する。

表示された数字を見て、さらに頭が痛くなる。


「八度…七分…」

こんなに高い熱が出たのは小学校低学年以来だ。

『何でよりによって入学2日目に…』

そんな事を悔やみながら、何とか起き上がり、
台所にある冷蔵庫へ向かう。


すると、突如襲った眩暈。


『ヤバッーーーっ‼』


そう思った時には、とき既に遅し(泣)
俺の足はフワッ地面からサヨナラした。


ーーードサッ


部屋には自分が倒れた音だけが響く。

『誰か…』



そう思った時に、自然に呼んでしまった名前。




「蓮っ…」