「……矢駄。絶対言わねぇ。」
プイッと横を向く俺。
「言わねーと離さねぇよ??」
ぐっ…
「それも矢駄。」
「晴…」
「矢駄!!」
強く言い放つ。
どーだっ!!参ったか!!
次の瞬間――
「……ヒゥッ!!」
蓮が耳にフッと息を吹き掛けた。
俺の体は一気にびくつく。
「蓮っ……やめっ…」
「言えよ。」
更に低めの声で囁かれる。
「やっ…言う…言うからっ!!」
更に襲ってきたびくつきに耐えられなくなり、ついに俺は観念した。
「ヨシッ。良い子だ。」
そう言って顔を離す。
「ん?言ってみ?」
優しく言われると、もうたえきれなくて―――
「蓮……俺……」
「蓮が好きだ………」