何で俺の周りはこうも自分勝手な奴が多いんだろう。
あー、なんか頭いたくなってきたぞ。
「いや、俺はお前のモノには絶対なんねーから!これだけは天に誓って言える!」
「ふーん。そこまで言われると本気で狙いたくなるな。」
そう言われてギョッとした。
見ると、さっきまでの少しヘラついた顔付きと全くちがう、真剣な顔付きになって居たから。
何だよ…
そんな顔するなんて
「やっぱ俺の方が可愛いし…」
思わず口をついて出た言葉に、言った俺自身が驚いた。
「い、いや、今のは違う!俺は俺のことを可愛いとか思ってないし!思って無いけど、ほら、なんか違うんだ!」
うおおお
益々何言ってるか分かんなくなってきたぞ俺!?
「ぷっ…あははっ!!晴って本当天然バカなんだね!あの状況でその発言するとか…くくっ、ウケるわ!」
それから尚も爆笑し続ける青谷を、終始真っ赤になっているであろう顔で睨み付ける。
「笑い過ぎなんだよばかっ!」
「そんな顔で怒られるのも悪くないね。俺、新しい扉開いちゃいそうだよ。」
「開くな。閉じろ。」