青谷のその一言でいっきに凍りついたその場。

そんな雰囲気お構い無しとでも言うかのように更に言葉を続けていく。


「本当、蓮もこんな奴の何が良いんだかね〜。絶対僕の方が良いに決まってるのに。」

それから妖しい笑みを浮かべて、僕の耳もとでそっと付けたした。



「カラダの相性、とかもねっ。」


我慢が出来なくなって勢い良く立ちあがる。

「お前…さっきからほんと何なんだよ。蓮の事が好きなら俺に牽制なんてしてないで堂々と奪ってみろよ!!」

荒くなる息遣いに、ゼェハァと肩で息をする。

俺の言葉を聞いた青谷はパチンと指を鳴らしてから、ニッコリスマイルでこう言った。



「じゃあ僕たちは今日から…

ーーー恋敵(ライバル)だね。」


語尾にハートマークでもつきそうな程の甘い声で堂々のライバル宣言。

良いぜ…
その勝負。


「受けて立つっ!!」







「…なんでも良いからお前ら席につけ。授業、始めるぞ。」