けたたましく鳴り響く不愉快な目覚ましの音。
案の定寝不足で、機嫌も最悪。
それもこれも全部蓮(あいつ)のせいだ!!
フラフラになりながらも何とか用意をすませいつもの教室へと向かう。
一歩教室へ足を踏み入れると、クラスメイト達が一斉に近寄って来た。
「姫、何か顔色悪くない?」
「なにかあったのか、姫?」
「まさか誰かに襲われたんじゃ…!!」
「あー…うん、大丈夫。襲われても無いし顔色も多分悪くない。」
と返事を返したが…
相変わらず俺って姫呼びなのな(泣
まぁ…こんなに心配してくれてる訳だし、礼も言っとくか!
「みんな、ありがとなっ。」
「(ヤバイ。姫クソ可愛い)」
「(ぶち犯したいぶち犯したい)」
「(押し倒したい)」
「どうしたのお前ら急に黙って?」
訳の分からないクラスメイト達を放っておき席に着くと丁度チャイムが鳴った。
そのタイミングに合わせたかのように担任が教室へ入ってくる。
「おーし、今日はお前らに転校生を紹介する。良いぞ、入って来い。」
担任のその一言で、皆の視線が一気に前のドアに集中する。
転校生が入って来た途端教室が一気にざわついた。
「初めまして、青谷 春輝です!ハルって呼んで下さい!」
…め、めちゃくちゃ可愛い!?