暫く待ってみようかと思ったが、疲れていた俺はシャワーを浴びる事にした。

『まぁ、シャワーなら頑張れば3分位で浴びれるし…大丈夫だろ!』


そんな軽い気持ちだったが、サッパリした気分で浴室を後にした俺の目に飛び込んで来たのは、俺のベットに横たわる連の姿。

「やべっ…!」

慌てて時計を見てみると、3分どころか15分も時間が経っていた。

そろりと連の顔を覗き込んでみると、スヤスヤと寝息を立てて気持ち良さそうに眠っている。

ほっ、と一息つくと同時に、初めて見た蓮の寝顔に思わずキュンとする。


「…こんな疲れてんのになんで俺の部屋なんかに来たんだよ〜…」

サラサラの髪の毛を優しく撫でてやる。

…たまにはこんな立場も悪くない。


いつもとは違う無防備な連の姿を見ていると、少しイタズラ心が芽生えてくる。

『キス…とか、してやろうかな…』