「だってお前……て、早速出来たのか!?」


「はっ!?何が?」

「だから、そいつ…彼「違うから。」」

「あっ、そーなの?」

そう言ってチラリと龍也を見る。

「当たり前だっ!!俺は男だぞ。」

――ったく。
今日だけで何回このセリフ繰り返してんだよ…。

「嫌、お前可愛いから。」

「……ヨースケまでやめろ。何か悲しくなる(泣)」


「あっ、あぁ…わりぃ。けどさっ、信じられねーならそいつにも聞いてみろよ。」

龍也を指差すヨースケ。

「…嫌ほど聞いた。」


「なっ?俺の意見は正しい!!つか、結局誰?」


相変わらずストレートな奴。

まぁ、そこが一緒に居て楽だったところなんだけどな。

ヨースケに名前をたずねられた龍也が、俺の一歩前に出た。

「俺は今日晴と友達になった西島龍也。あんたこそ誰?」


龍也もヨースケに負けないくらいのストレートさ。


ここまでストレートだと何かカッコいいな…。


「俺は晴と小学校の同級生、親友の立浪陽介。」


ヨースケの自己紹介を「ふーん。」と軽く聞き流し、「行こーぜ、晴。」と言ってスタスタと歩き出した。


「あっ、おいっ!待てよ龍也!」