「俺のためにこんな迫真の演技とかして
くれてさ…マジで怖かった!楓のお陰でちゃんと学べた!…気がする!」
本当に楓が俺の事襲っちゃいそうな気すらしたもん。
こいつ、俳優とか向いてんじゃねーか?
「…もう馬鹿には付き合ってらんね。」
ポンポンと軽く俺の頭を叩いてからトイレを後にした楓。
「なんだよ、ばかばかってそればっかじゃねーか…」
流石の俺もこんだけ馬鹿言われると凹むぞ?!
少ししゅんとして俺もトイレを後にする。
それからあっという間の学校。
龍也との約束の時間。
2人とも寮住まいだから一緒に帰宅!
「晴、もうそんまま俺の部屋来いよ!」
「えー、でも隣りの部屋だし軽く着替えてから行きてー。」
「そんなんどーせ関係無くなるから良いっての!」
グイッと腕を引っ張られそのまま龍也の部屋の中に。
「いってー…。もうちょっと優しく扱えよ!馬鹿!」
急に引っ張られた為、壁に頭をぶつけた俺は少し涙目になりながら訴える。
「わ、悪りぃ…!」
ん?
何か顔が赤くなった??
「龍也、どうかしーーー「は、晴!」」
「え、な、何んだよ?」
「喉、渇いてねぇか?」
「そーいやちょっと渇いたな…」
「これ飲めよ!ほら、ソファに座った座った!!」
差し出されたピンク色のドリンク。
何味だこれは…?
桃?イチゴ??
取り敢えずお礼を言っとくか!
「サンキュー!」
喉を潤す為に一気に飲み干す。
そんな俺に変化が起きたのは僅か三分後ーーー。