「は?」


いや、嫌嫌嫌嫌、ちょっと待て。
今どさくさに紛れて凄い危険なセリフ言わなかったか蓮(こいつ)?!

「れ、蓮…?」

未だ顔面にキスの嵐を浴びせて来る蓮に慌てて問いかける。

「今お前すげー事言わなかったか?」
「何が?」

何がって…

「閉じ込めさせて、とか…?」
「言ったけど?」

それが何だよ、みたいな顔で俺を見た蓮。
え?何?俺が悪いのっ?!泣


「閉じ込めんのはどぉかと思うぞっ!!」
「好きなやつを他に晒したくないだけだ」
「そんなの言ったら生きて行けねーだろ?!」




ピタリとキスを止めた蓮。
それから一言。


「俺さえ居れば生きて行けんだろ」



ーードクッ
と胸が脈打つ。

こんなセリフにまでときめくとか…少女漫画の主人公かよっ!

あーっ、くそっ!!流されんな、俺っ!!
つかさっきから蓮(こいつ)の様子いつもにましておかしくないか?

…何つーか…


「もしかして、甘えてんのか?」

「ーーーっ!!」

蓮の片方の眉毛がピクリと動いた。
もしかして

「図星か?笑」

「…ちげーよ」