「けどさぁ〜!ケータ君って18歳に見えないよね!どーみても年上だよ」

ヒトミはケータとタメの18歳だ。
同じ歳の子からしたら、年上に見えるらしい。

「ま!エーコも23歳に見えないからね。てゆーか、それこそタメに見えるし!あたしの友達とかエーコ見て『タメでしょ?』って言うよ〜」

あたし達は、相変わらず誰も居ない店内で、ボディに服を着せながら話しをしている。

「う〜ん、確かに。実際うちら二人に、5歳の年の差があるように見えないだろうね。知らない他人から見れば。」

あたしは必ず実年齢より下に見られる。

それをよく気にして居た。

それこそ18歳の子に「タメだよね〜」なんてノリでナメられる事が多々あるからだ。

「いいじゃん!老けて見えるより!」

ヒトミは丁寧にボタンを閉めると、「完成!」と言ってカウンターにポップを書きに行く。