言葉を失うあたしに、ケータは意地悪な笑顔を向けて「やっべ〜だろ!!?半端ねぇよ?!」と、してやったり!と喜んでいた。

「…うん。凄い。今まで見た夜景で1番綺麗だよ…本当に綺麗!!!!」

あたしは感激で潤んだ瞳越しに、揺れる夜景を見た。

立ち尽くすあたしの横で、満足そうにケータは並ぶ。

「良い演出だろ?」

「うん…最高。」

二人はしばらく立ち尽くした。

夏の夜空は、一等星が街を照らす。

下界では、人工的な光山をが照らす。

煌めきに、夜風に…
二人は身を任せていた。