暗い山道を登る。
細く危険な道だ。
対向車が下りて来るとかなりギリギリにすれ違わなければならない。
しかも下りてくる車はスピードが出やすい為、結構勢いよくカーブから現れるので非常に危ない。
ケータはゆっくり丁寧にハンドルをきる。
あたしを隣に乗せているから余計に気を使って運転してるのがわかる。
その時、左端にうごめく影が見えた。
「あーッ!!!!鹿、鹿だーッ!!!!」
あたしは窓にへばり付いて鹿を凝視した。
目のクリッとした可愛い鹿は、よくテレビで見る鹿そのもので、葉っぱと闇に隠れて顔をひょっと出していた。
「可愛い〜!!!本当にいたんだぁ!!!野性の鹿初見だ〜!!」あたしは子供のようにはしゃいだ。
「エーコちゃんが喜んでくれてよかった。このまま登ればもっと感動するもの見れるよ!」
「本当!?楽しみだなぁ〜。今も所々、木々の間から綺麗な夜景が少しチラチラしてるけどね!」
黒い木々の影の後ろには、煌めく夜景。
走る車が流れる景色を提供してくれる。
「よし!エーコちゃん!もうそろそろ目を閉じてて。」
ケータの台詞にキョトンとする。
「え?目を閉じる?」
ケータは、お得意の人懐っこい笑顔で繰り返した。
「そう、目を閉じてね。絶対に開けるなよ〜!」
細く危険な道だ。
対向車が下りて来るとかなりギリギリにすれ違わなければならない。
しかも下りてくる車はスピードが出やすい為、結構勢いよくカーブから現れるので非常に危ない。
ケータはゆっくり丁寧にハンドルをきる。
あたしを隣に乗せているから余計に気を使って運転してるのがわかる。
その時、左端にうごめく影が見えた。
「あーッ!!!!鹿、鹿だーッ!!!!」
あたしは窓にへばり付いて鹿を凝視した。
目のクリッとした可愛い鹿は、よくテレビで見る鹿そのもので、葉っぱと闇に隠れて顔をひょっと出していた。
「可愛い〜!!!本当にいたんだぁ!!!野性の鹿初見だ〜!!」あたしは子供のようにはしゃいだ。
「エーコちゃんが喜んでくれてよかった。このまま登ればもっと感動するもの見れるよ!」
「本当!?楽しみだなぁ〜。今も所々、木々の間から綺麗な夜景が少しチラチラしてるけどね!」
黒い木々の影の後ろには、煌めく夜景。
走る車が流れる景色を提供してくれる。
「よし!エーコちゃん!もうそろそろ目を閉じてて。」
ケータの台詞にキョトンとする。
「え?目を閉じる?」
ケータは、お得意の人懐っこい笑顔で繰り返した。
「そう、目を閉じてね。絶対に開けるなよ〜!」