ケータは静かに話しを聞いてくれた。


あたしが罪悪感でいっぱいな事。


ケータは、地面の土を蹴りながら、優しく答えてくれた。


「でもさ、彼氏が悪いだけ。今まで、エーコちゃんが傷ついて悩んできた事を、その都度彼氏は逆ギレして丸め込んできて。」

あたしは耳を傾ける。安心させて欲しいから。


「あいつ、酷い事いっぱい言ってさ…別れた時だって凄い言われただろ?相手は、必死だったかも知れないけど…結局それも彼氏は自分がカワイイから、自分を守りたくて、エーコちゃんに暴言を吐いたんだろ?」

あたしは涙が止まらない。

「最後まで『それは…』『俺だって…』言い訳しかしてない。真っ先に謝る事をしてない。」

ケータはあたしを守るように話しを続けた。

「女の子との連絡や遊んでたのを内緒にしたのも、『エーコが悪い』からって…エーコちゃんは何も悪くないのに。自分が調子こいて遊びたかっただけじゃん。全部人のせいにしてさ。失ってもなお傷つけて…本当に、本当に愛してる人なら、相手を想いやれるはず。」

ケータはあたしに向き直って告げた。

「エーコちゃんは、優しいよ。強い。女の人は、赤ちゃん生むだけあって、男より断然強い。相手を想うからこそメールも電話も無視して。彼氏は、自分が可哀相だから、苦しむエーコちゃんを気遣ずにひたすら追い続けて、苦しめて…」

あたしは救われた気持ちになった。


深いところまで気持ちをよんでくれたケータに、救われたんだ…