もちろん、メールは無視した。

戻る気が無いのに、へたな返事を打って期待させるわけにはいかない。

中途半端な対応は、1番相手に毒だ。


けれども…

こんな酷い仕打ちをしている自分が耐えられない。

やっぱりあたしは弱い。

逃げ場が欲しい。


気がつけば、あたしはケータに電話をしていた。

『会いたい、話したい』と…

この行動が、いかに軽率か分かっている。

所詮、あたしは自分がカワイイだけ。

自分を守りたいだけ。

心が、壊れそう。