静かな時間の流れ、許されるならこの時を止めて欲しいと願う自分。


あたしはこの時、きっとケータに恋をしていたと思う。

でも、認める事は出来なかった。


彼氏が居るし、5歳下だし、アメリカへ留学しちゃうし…



色々な気持ちが入り混じる。

けど、1番肝心なのは、ケータの気持ち。


一緒に居ると、甘い時間が漂う。

だからあたし達には「今は許されない想い」があったのは違いない。

しかし、まだケータがあたしを「好き」かなんてまだ分からない…


ケータは言う。

「もったいねぇよ、彼氏。こんな良い女が彼女なのに…」
ジッポの火をつけたり消したりしながら遠い目をする。

「うらやましいよ、本当に。俺には愛してくれる人なんて居ないのに…」

煙草を持って、外へ出ていってしまった。


あたしはこの場から動く事が出来なかった。

ますますケータへの想いが大きくなっているからだ。



認めざる終えないほどに。