「そうかー。もったいないなぁ、こんな音楽好きな彼女なのに。俺なら絶対盛り上がる。」
ケータは、エリック・クラプトンの「change the world」を弾き始めていた。
「てか、現にうちらは毎回音楽の話で盛り上がってんじゃん!マジ楽しいし!」
そういってあたしは笑った。
この時まだあたしには、ケータへの恋愛感情は無かった。
特別意識をしているとかでも無く、やっぱり「常連客」(を超えた存在ではあるが。毎日来てたからね。どっちかというと店員!?ってくらい)と「スタッフ」といった仲。
友達とも違う、毎日この店で会う不思議な関係。
恋愛感情が生まれていないあたしにとって、素直な会話は簡単だった。
だから普通に「思ったままの感情」を口にしていた。
それがケータをドギマギさせていたことは、まだ全然知らなかった。
「本当、良い曲だね~。クラプトンはムードあるよなぁ。カヴァー曲だけど、ちゃんと『クラプトン』って感じ。アレンジがうまいよねぇ。」
あたしは、相変わらずうっとりと、目の前のギタリストに話し掛ける。
時々ケータはあたしの目を真っ直ぐに見つめる。
あたしはそれを見つめ返す。
この時、この甘い空間に酔いしれていた事は事実だ。
あたしもケータも。
ケータは、エリック・クラプトンの「change the world」を弾き始めていた。
「てか、現にうちらは毎回音楽の話で盛り上がってんじゃん!マジ楽しいし!」
そういってあたしは笑った。
この時まだあたしには、ケータへの恋愛感情は無かった。
特別意識をしているとかでも無く、やっぱり「常連客」(を超えた存在ではあるが。毎日来てたからね。どっちかというと店員!?ってくらい)と「スタッフ」といった仲。
友達とも違う、毎日この店で会う不思議な関係。
恋愛感情が生まれていないあたしにとって、素直な会話は簡単だった。
だから普通に「思ったままの感情」を口にしていた。
それがケータをドギマギさせていたことは、まだ全然知らなかった。
「本当、良い曲だね~。クラプトンはムードあるよなぁ。カヴァー曲だけど、ちゃんと『クラプトン』って感じ。アレンジがうまいよねぇ。」
あたしは、相変わらずうっとりと、目の前のギタリストに話し掛ける。
時々ケータはあたしの目を真っ直ぐに見つめる。
あたしはそれを見つめ返す。
この時、この甘い空間に酔いしれていた事は事実だ。
あたしもケータも。