「そうなんだよね…俺実際焦ってるし。親はさ、留学すること反対しないけど、自由にしていいのは22歳までって…」


ケータは初めて、留学に対する親の心境の話をしてきた。




「今はさ、18歳だし同じ歳の奴で大学生とか居るだろ?学校行って遊んで。だけど22歳で卒業したらさ、皆社会人になって働いて。それまでに、自分の道を決めろって。今は好きな事やって、自分のやりたい事見つけろって…」



ケータは、そんな心境だったのか…






本当にやりたい事は、ギター。



今は、何もしていない。




売り込んだり、人前で演奏したり…




だからこそ、アメリカに賭けているんだと思う。





自分の道が切り開けれるんじゃないかって…





自分の人生を、


賭けた留学―――